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木から生まれる生き物たち

皆さんは小さい頃、学校の授業で木材を使った工作の経験はありますか?私も昔、授業で簡単な棚を作ったのですが、初めての作業に苦戦しつつもとても楽しく作業をしたのを覚えています。
今日ご紹介するのは、そんな様々な加工が出来る『木』から出来たたくさんの生き物たちです。

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高芝工房で生まれる生き物たち

香美市土佐山田町にある『高芝工房』さんでは、身近にいる動物から恐竜まで、様々な生き物をひとつひとつ手作りで作成しています。手作業で丁寧に作られた生き物たちは、よく見れば顔の形や表情、立ち方、すべてが少しずつ違います。
 
ちなみに今高芝工房さんで作られている生き物は全部で37種類。『エコエモン』と名付けられた、木を使った衣装掛けや、コーヒーカップ吊り、一輪挿しなども入れると、なんとその数は46種類もあるとのこと!
 

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個性豊かなたくさんの動物

高芝さんが作る生き物は、体と体を繋ぐ小さな部品以外は全て自然のもので作られています。例えば左側の写真の3匹。左から猪、うり坊、たぬき、と並んでいますが、こちらはあえて木の皮を残すことで、猪やたぬきの毛の質感を表現しています。ちなみにまるでプラスチックのように見えるつやつやの目は『無患子(ムクロジ)の実』が使われているんですよ。(無患子の実は、羽根つきのおもりなどに使われているとっても丈夫な実です)
 
猪とうり坊の目は、皆さんもご存知、スイカの種を利用。たぬきのひげには栗のイガ(トゲ)。自然のものを上手く組み合わせ、可愛い動物たちは作られています。
 
また、一部の動物たちはまるで磨いているような質感で作られていますが、実は磨いたり削ったりという加工はしておらず、皮を1枚はがしただけで、あんなにつやつやな質感になるそうです。教室を開催している時に皮を剥ぐ作業を見せるとお子様達もとても驚くとのこと。お祭りなどで高芝工房さんを見つけた際には、ぜひ近くで見てみてくださいね!
 
そして木は時間が経てばまた味が出るもの。木の滑らかな感触や香り、ゆったり変わっていく色合いなど、傍に置いておけば愛着が湧くこと間違いなしです!

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市民にはおなじみのあのお祭りで

たくさんの動物を作っている高芝さんですが、実は香美市民にはおなじみのお祭り『山田のかかしコンテスト』で、一等賞をとった事もあるそうです!第34回の山田のかかしコンテストで一等賞を取った作品が、今も子どもたちに大人気の恐竜を沢山使った『恐竜の世界』とのこと。たくさんの恐竜が所狭しと活躍していた作品、記憶に残っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 
そんな動物たちが作られている現場を少しだけ覗かせて頂きました。
  • はじまりは一本の木から。顔になる部分を丁寧に削っていきます。この作業が実はかなり力が必要で大変だとか。目となる無患子の実が入る穴も作成します。
  • 木をそれぞれの動物の大きさに合わせてカットしていきます。この後体と体のつなぎ目を計算しながら、各パーツが自由に動かせるように部品を埋め込みます。
あとは出来上がったパーツを組み立てれば完成!パーツの数はそれぞれ動物によって違いますが、一番多いティラノサウルスなどは30個、少なく出来るくじらは4個と、難易度も色々。
難しい動物に挑戦するのも、お気に入りの動物を作るのもどちらもオススメ!ぜひお気に入りの1匹を作ってみてくださいね

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手作りの魅力

  • コウモリも、おなじみのポーズでぶら下がってみたり、翼を広げて飛んでみたりと色んな動きができます。
高芝さんの作った動物たちの魅力のひとつに、各パーツが自由に動かせるという事があります。恐竜が頭を上げたり下げたり、へびが本当に動いているようにポーズをとったりと、お気に入りの恰好を探す事ができます。
家に1匹いれば、なんだか楽しくなっちゃいますね。こういった動きが出せるところも、子どもも大人も夢中になれるポイントかもしれません。実際組み立てる時には、お子様はもちろん、そのお父さんやお母さんの方が夢中になってしまうことがあるとか。
そうして自分で組み立てた動物には更に愛着も湧くと思います。手作りの楽しさと木の暖かさを、可愛い動物たちからぜひ感じてみてください。

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